マカオ


マカオの気候・風土

亜熱帯気候のマカオは、年間の平均気温が20℃前後と1年を通じて暖かい地域です。ただ、湿度はいつでも70~90%とかなり高く、5~11月は雨季になり台風もたくさん上陸します。
マカオには水道設備が整備されていますが、飲用には念のためミネラルウォーターを用意しておいた方がよいでしょう。

マカオで気を付けたい感染症に、A型肝炎や細菌性赤痢といった消化器系の病気があります。
細菌やウィルスの付いた食べ物による食中毒にも注意しましょう。食べ物はしっかり加熱調理されていることを確認してください。
また、蚊にも要注意です。都会でも蚊を媒介にチクングニヤ熱やデング熱が発生することがあります。
鳥インフルエンザも時々報告されるので、鳥だけでなく野良犬や野良猫など動物には迂闊に触らない方がよいでしょう。

マカオに渡航するのなら、事前にA型肝炎B型肝炎破傷風の予防接種を受けておくことをおすすめします。
農村部に行く時は念のため日本脳炎の予防接種も受けておいた方がよいでしょう。
マカオは医療機関が整備されていますし、日本語が通じるところも見つかりますが、設備が十分に整っていないところもまだまだ見られますから、なるべく医療機関を受診しないで済むように注意してください。
市販薬など服用中の薬がある場合は、現地で入手するよりも、飲み慣れたものを日本から持っていった方が安心です。


マカオで注意すべき感染症

マカオで注意すべき感染症は以下の通りです。

長期滞在で注意が必要な感染症

破傷風とは

破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に広がり、けいれんを起こしたり呼吸困難になって死に至るケースもあります。 海外に長期間滞在する場合や切り傷などの怪我をしやすい場所に行く場合には事前に予防接種によって免疫をつけることが有効です。予防接種の抗体は10年程度で切れるため、最後の予防接種から10年以上経過している場合には接種が必要になります。

破傷風の症状や予防接種について

A型肝炎とは

A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が現れます。 感染した場合、特別な治療法はなく1~2ヶ月程度安静にし続けることが必要になります。60才以下のほとんどの日本人はA型肝炎の免疫を持っていないため、予防接種によって免疫をつけることが必要になります。

A型肝炎の症状や予防接種について

B型肝炎とは

B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場合は潜伏期間の後、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が起こります。皮膚発疹や関節の痛みが生じることがあります。 急性肝炎になると急性肝不全を起こし死に至ることもあります。また、慢性肝炎になった場合には長期にわたる治療を要し、最悪の場合は肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。 B型肝炎の流行地域に長期間滞在する場合は予防接種によって免疫をつけることが必要になります。

B型肝炎の症状や予防接種について

日本脳炎とは

日本脳炎は日本を含むアジアで広く発生している感染症で蚊によって伝播していきます。感染した人のうち、実際に発症するのは100人から1000人に1人の割合と言われていますが、発症すると脳炎による意識障害をおこし、死亡することも少なくありません。発症した場合の致死率は30%ほどと言われています。また、発症後の生存者の30~50%には麻痺や痙攣発作、言語障害などの後遺症が残ると言われています。 日本を含む多くのアジア諸国で見られる感染症で発症した際の死亡リスクが非常に高いため、長期にアジア諸国の流行地、特に農村部に滞在する場合には事前に予防接種により対策をすることをおすすめします。特に近年まで日本脳炎の定期接種が行われていなかった北海道の方は、アジア渡航の際には注意が必要です。

日本脳炎の症状や予防接種について

麻しん(はしか)とは

麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言われています。感染すると10~12日の潜伏期間の後に発熱、咳、鼻汁、目の充血、発しんなどの症状が出ます。肺炎や脳炎になるケースもあり、1000人に1人程度は死亡すると言われています。 麻しんは非常に感染力が高いため、海外渡航中に発症した場合は感染拡大を防ぐために本人および同行者の移動は厳しく制限されます。そのため、いままでに2回の定期予防接種を受けて麻しんに対する免疫をつけていることが非常に重要になります。いままでに2回の予防接種を受けていない方、または予防接種回数が不明な方は予防接種を受けることをおすすめします。(1979年から1987年生まれの日本人は麻しん予防接種を受けていない方が多いことがわかっており、ワクチン接種が推奨されています)

麻しん(はしか)の症状や予防接種について

風しんとは

風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。脳炎や血が止まらなくなる血小板減少性紫斑などの合併症を発症する場合もあります。また妊娠20週ごろまでの妊婦が風しんウイルスに感染すると、生まれてくる子供が先天性風しん症候群(眼や心臓、耳などに障害を持つ)を発症する可能性があります。 風しんは非常に感染力が高いため、海外渡航中に発症した場合は感染拡大を防ぐために本人および同行者の移動は厳しく制限されます。いままでに2回の予防接種を受けていない方、または予防接種回数が不明な方は予防接種を受けることをおすすめします。(日本では1967年から1987年生まれの男性および1979年から1987年生まれの女性は風しん予防接種を受けていない方が多いことがわかっており、ワクチン接種が特に推奨されています)

風しんの症状や予防接種について